起業をしたいけど何をすればいいのかわからないと言う相談を受けることもあるのですが、意外に起業をしたいと言う思いはあるけど、何をすればいいのか、どんなことを勉強すればいいのか、何からやっていいのかわからないと言う問題があるようです。
僕の場合は、起業するべくしてしたのではなく、就職氷河期時代に就職ができないと言う問題もあって、さらに就職活動と同時に本屋に行って本を見て勉強をしている中で、たまたまインターネットで稼げるようと言う世界があることを知り、そこからパソコンを買って勉強をし出し、その流れの中でなぜ起業をするのか、自分が何をしたいのかと言うことを考えさせられる時期がありました。
結果的には、起業して良かったしやりたいことが見つかったり、起業しなければできなかった体験もたくさんあるので、今は起業することはお勧めしていますが、当時の自分を振り返っても何をすればいいのかと言うことはわかりませんでした。
本を見てもネットで調べても、これが正解ですと言うものはなく、ビジネスに正解はないと言うことも今では理解ができますが、だからこそ当時のこともあり、今は起業して13年目になる僕だからこそ伝えられることがあると思っています。
起業することは意外に簡単ですが、起業し続けることは難しいです。起業したい人が何をすればいいのかについて僕が考えることについてお伝えをしていければと思います。
起業をしたいのはなぜか?
そもそも起業をしたいというのはなぜでしょうか?起業することはものすごく大変なことです。最近は、起業家のスタイルも変わってきています。フリーランスであったり、ノマドスタイルであったり、スタートアップであったりと形式は様々です。
なので大事になるのは「なぜ、起業したいと思ったのか」と言うことです。起業しようと思ったきっかけがあったはずなんですが、いちばんやってはいけないことが「逃げるための起業」です。
よくある例が会社が嫌になったから起業しようと思うと言う話を聞きますが、会社が嫌いということは、多くの場合は仕事の楽しみ方を知らないと言うことが問題です。人間関係などでストレスを感じたり、会社の中でいじめ的なことがあったりする場合は違いますが、単純に仕事自体が嫌い、この会社は自分に合わないと言うような「そもそも論」で語る場合は、起業はやめたほうが良いです。
なぜ、会社が嫌いな場合は起業しないほうが良いのかと言うと、起業というのは、全てのことを自分でやらなければいけません。営業も、経理も、人間関係も全て自分が責任を取って行動することです。
会社にいるほうが実は楽だし、会社へ行けば給料がもらえるわけですから、今月仕事の成果が出なくても会社にいる限りはお金に困ることがありません。
それぐらい会社というのは、社員さんに対して様々な保証をしてくれているし、成果が上がらなくてもやめさせることもできないので、口煩く言われることって当たり前だと思います。
起業したときにこういったことに気づいたのですが、会社ってすごいな、経営者ってすごいなと今でも感じています。そんなに甘くない世界ですからこそ、「なぜ、起業をしたい」と思ったのかが重要です。
起業することは簡単だけど起業家であり続けるのは難しい
起業をすることは簡単です。個人の場合は個人事業主の届出を出せばその日から個人事業主として起業家ができます。法人の場合は定款などの作成もあるので、時間はかかります。
僕は個人事業主として13年前に届出を出しました。当時は緊張しながら届出をしたのですが、なんのことはなく出して終わりというあっけない手続きだったのですが(笑)。それでも、当時起業したときの「これからやるぞ」という夢に溢れたワクワク感は今でも覚えています。
起業してから当然順風満帆ではなく、苦労が絶えないのが起業なんだと思いますし、今活躍している起業家や経営者でも、苦労している時期や今も苦労している部分はあるけど、それを見せていないだけであったりしますので、光り輝くことばかりではないことを強くお伝えをしたいです。
というのは、起業家であり続けることは難しいからです。起業して1年で4割、ジャンルによっては5割から6割は1年も経たずに潰れていくと言われています。3年起業家であり続けられる人は5割から6割です。5年、10年になってくると100人に一人と言われるぐらい起業って起業家であり続けることは難しいです。
今起業をしているけど、バイトと掛け持ちでやっている人いうのは、ものすごく多いです。自分一人の力で起業家として生き続けている人は、意外にも少ないということがあります。
先ほどお伝えをした「なぜ、起業をするのか」という思いの部分がなければ、なんとなく起業をしても起業することはできても、起業家であり続けることはできない可能性が高いです。
多くの先輩起業家たちは、ポジショントークで起業が楽であること、会社から逃げれば良いことなどを平気で言っていますが、それを信じて身を滅ぼした人なんてたくさんいるので、信じてもいい部分と客観的に冷静になって判断することと分けて考えた方が良いと思います。
今も起業をして起業家であり続けていますが、現状は生き残るためには毎日必死になってビジネスのことばかり考えていますし、作業をやらない人いうのは正直ありません。なんだかんだで手を動かしていることが多いので、厳しい現状があることも覚えておいて欲しいです。
ただ、起業していること自体は楽しいので、最初のところでもお伝えをしたように、会社が嫌で辞めるというのはビジネス自体が嫌いな可能性があるので、毎日やるって多分できないんですね。
でも、やりたいことがあって起業するのであれば、毎日自分がやりたいじょとをやっているわけなので、むしろ楽しいと言えます。起業家の人に趣味の話を聞くと、高確率で「趣味はビジネスをしたり考えること」って言われると思います(笑)
起業したい人がまずやるべきこと
そんな起業することが嫌になるようなことをお伝えをしてきたわけですが、起業することの現状を理解してそれでも起業をするかどうかだと思いますし、強い思いがあれば起業することは人生を変えるきっかけにもなるので、個人としてはお勧めです。
起業したい人がまず何をやるべきかということで、今の僕だったら何をしていくのかについてお伝えしたいと思います。
起業したい人がまずやるべきことは、「本を読むこと」です。これは当たり前のことなんですが、起業してから本を読むことも大事ですが、起業する前から本を読むことはもっとお勧めです。
本を読むことで、「知識」を手に入れることができるので、この知識を持って起業をすることはリスク分散にもなりますし、起業してから様々な問題が出てくるのですが、それたらに対応することができる力を手に入れることができます。まずは様々なジャンルの本を読むことをお勧めします。
次にやるべきことは、「アウトプットすること」です。インプットをしてアウトプットすることで、本当のインプットができます。本を読んで、その本を読んだことを自分のやりたいことに照らし合わせて考えたことをアウトプットすることがお勧めです。
基本的には、ブログやSNSを使って発信をしていけば、起業したときにブログやSNSのフォロワーさんから仕事の受注にもつながりますので、ぜひ起業する前からやってみてください。
起業することがスタートではなく、起業する前からが勝負になっていることもありますし、その分起業してからやるべきことの土台が出来上がっているのであれば、起業してからのスタートダッシュも変わってきます。
3つ目に起業したい人は、人とたくさん出会ってください。本当一緒で様々なジャンルの起業家や経営者と関わることが大切です。僕は起業塾などへ参加していたのですが、それ以外にもブログで知り合った人たちと交流をしていました。
起業に必要なアドバイスを頂けたり、知らないことも教えてもらえるので、起業家としてやっていくときに、事務的なことや補助金のことやマーケティングのことなども含めて、本と人をたくさん読み、たくさんの人と交流ができていれば、起業を恐ることはなくなると思います。
まとめると、「1、本を読むこと」「2、アウトプットすること」「3、人と出会うこと」この3つは起業したい人がやるべきことだと思います。こう言った行動をしていくことで、起業すべきかどうか、タイミング的なものなども自分の中で落とし込めると思います。
起業家として生き残るためには?
起業することができても起業し続けることは難しいということもお伝えをしました。では、どうやったら起業家として生き残れるのかについてお伝えをしていきます。
起業家として生き残るためには、「思いを持って行動すること」が大前提になりますが、思いがあれば共感を生み、人が集まり続けるという本質があります。本質を大事にしていきながら、今自分が何を取り組むべきかを考えていかなければいけません。
思いを持って行動をすることを前提でお伝えをすると、次に大事になるのが「圧倒的な行動量」です。起業家として生き残り続けている人は、なんだかんだで行動量が半端じゃないです。
諦めることなく、自分で考え積極的に行動を続けています。行動をしていく中で、今大変な状況でも切り抜けられるヒントが出てきたり、人によって助けられることもあります。
でも、本気度って僕はお伝えをさせてもらっているのですが、本気度が伝わらない人は起業家として生き残り続けることは難しいです。行動することは当たり前ですが、そんなことはみんなやっているので、当たり前のことを当たり前以上にやれる人だけが生き残る世界が起業という世界です。
生き残ることは簡単ではありません。考えてみてください。スポーツの成果ではプロがたくさんいる中で、自分が生き残るためには強みを磨き、新しいことを覚え、ライバルたちよりも必死になって練習をしたり、毎日毎日スポーツのことを考え、ライバルを分析して、自分の体作りなどもしています。
起業も同じ世界です。ビジネスの世界ですからレバレッジを働かせるためには効率的にできる部分もありますが、それでも誰よりも考え行動をしていることは、すでに成果を出している人は「当たり前」になっています。
そんな強者がいる世界で戦うのに、簡単ですよ、楽ですよという言葉を投げかけることって、人生に関わることですから言えないですよね。と僕は思ってしまいます。当たり前のことをやっていては生き残れない世界ということも考えていただければと思います。
まとめ
起業したい人が何をすればいいのかについては、「1、本を読むこと」「2、アウトプットすること」「3、人と出会うこと」この3つをまずは取り組んでみてください。今何をやろうかなと考えている人もこの3つを取り組むことで答えが見つかるかもしれませんし、もっとやりたいことが見つかる可能性もあります。
結局、人は自分のことを知っているようで知らないことがほとんどです。3つの取り組みをすれば、起業するよりも今の会社の方が自分の力を発揮できて、将来もっと楽しくなるんじゃないかなと思う方もいるかもしれません。
起業ブームということで、起業することがかっこいいとか逃げるためにということではなく、やりたいことがやれる人生になり、自分が楽しめるのであれば起業することもお勧めです。ただ、甘くない世界ですのでよく考えて起業して欲しいですね。
✅起業をすることは簡単でも、起業家として生き残り続けることは難しい。
✅起業する前から起業は始まっているので、できることをできるだけ取り組んでいくことが起業したときに生きてくる。
✅起業したい人が何をすればいいのかは、人によって答えが変わるもの。その答えを自分で見つけることが重要。
以上の3つのポイントを含めて、起業したい人が何をしたらいいのかについて僕の経験談を含めてお伝えをしてきましたので、起業したい人へヒントやきっかけになると嬉しいです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。